春が近づいてくると花粉症で憂鬱になる人がいます。
なかには、秋になっても同じように花粉症になる人もいるようです。
そんな人を見ていると涙目になって大変そうに思えます。
花粉症の治療薬ケタス点眼液とは 薬としての効果と副作用について紹介します。
Contents
花粉症の治療薬ケタス点眼液とは
日本では2000年4月より販売されている、抗アレルギー薬の入った点眼液の1つである「ケタス点眼液」。
薬価はそれほど高くないですが、最近ではあまり処方されていない点眼薬になります。
ジェネリック医薬品は発売されていないので、薬の負担を減らすためにジェネリック医薬品を選択することはできません。
ケタス点眼液の成分名はイブジラストである。
花粉症の症状には、くしゃみ、鼻水、鼻づまりの3大症状と、目のかゆみを加えた4大症状があります。
その症状が出るのは、花粉が鼻粘膜や目の粘膜などに付着してアレルギー反応がでることによります。
くしゃみは花粉などの異物を外に出そうとすることにより起こります。
ひどいときは続けて何回もすることがあるようですね。
鼻水は、同じように異物を洗い流そうとすることにより起こります。
ウイルスや細菌などと戦っているわけではないので、粘り気のある色の付いた鼻水ではありません、透明でさらさらしている鼻水です。
鼻づまりは、別に鼻に鼻水が詰まっているわけではないのです、鼻の粘膜が炎症で腫れて鼻水の通り道が狭くなってつまったように感じるだけです。
花粉症が進んでからの方が鼻づまりは起こりやすいですね。
そして、もう1つの症状、目のかゆみは目の粘膜に異物がつくことで炎症が起こり、かゆみとして感じることになります。
時には、違和感や痛みを感じることもあるようです。
これらの4大症状以外にも、のどの痛み、たんのでない乾いた咳、肌荒れ、耳のかゆみ、熱感、倦怠感、頭重などさまざまな症状がでることがあります。
これらの症状はヒスタミンなどの物質が肥満細胞から放出されることにより出てくるようになります。
ケタス点眼液は、目のかゆみや違和感などのアレルギー症状に関連するロイコトリエンなど化学物質の遊離を抑制することで、目のアレルギー性結膜炎を改善することになります。
禁忌
本剤の成分に対して過敏症の既往歴のある患者
用法用量
アレルギー性結膜炎
通常、1回1~2滴を1日4回(朝、昼、夕方及び就寝前)点眼する。
剤型
点眼剤
ケタス点眼液0.01% 794.30円/1瓶
使用上の注意
他の点眼薬と併用する時は間隔を5分以上あけてください。
眼周囲などに薬液がついた場合は、すぐにふき取ること。
薬液汚染防止のため、点眼時には、容器の先端が眼などに直接触れることがないよう注意すること。
塩化ベンザルコニウムが含まれているため、含水性ソフトコンタクトレンズ装着時の点眼は避けること。
基本的には、点眼時はソフトコンタクトレンズを外し、15分以上経過後装着することをおすすめします。
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。(動物実験にて、有害事象が報告されている)
本剤投与中は、授乳を中止させること。(動物実験にて、母乳中へ移行することが報告されている)
低出生体重児、新生児、乳児に対する安全性は確立していない。(使用経験がない)
薬としての効果
ケタス点眼液は抗アレルギー薬の入った点眼薬で、薬価が高くないけれどそれほど処方はみかけません。
目のかゆみや違和感などのアレルギー症状に関連するロイコトリエンなど化学物質の遊離を抑制することで効果をもたらします、ステロイドの点眼薬ほど効果はありませんが、副作用の心配が少なくて長期の使用でも安心です。
副作用について
主な副作用としては、しみる(1.7%)、そう痒感(0.2%)、結膜充血(0.1%)、異物感(0.1%)、眼瞼炎(0.1%)、結膜浮腫(0.1%)などである。(再審査終了時)
その他の副作用としては、眼痛、眼瞼腫脹、眼瞼発赤などがあります。
まとめ
ケタス点眼液は抗アレルギー薬の入った点眼薬で、薬価が高くないけれどそれほど処方はみかけません。
目のかゆみや違和感などのアレルギー症状に関連するロイコトリエンなど化学物質の遊離を抑制することで効果をもたらします、ステロイドの点眼薬ほど効果はありませんが、副作用の心配が少なくて長期の使用でも安心です。
主な副作用としては、しみる(1.7%)、そう痒感(0.2%)、結膜充血(0.1%)、異物感(0.1%)、眼瞼炎(0.1%)、結膜浮腫(0.1%)などです。
ほぼ副作用はないに等しいですが、充血やかゆみなどがひどくなるようでしたら、主治医にご相談ください。