春が近づいてくると花粉症で憂鬱になる人がいます。
なかには、秋になっても同じように花粉症になる人もいるようです。
そんな人を見ていると涙目になって大変そうに思えます。
花粉症の治療薬エリザスとは 薬としての効果と副作用について紹介します。
Contents
花粉症の治療薬エリザスとは
日本では2009年12月より販売されている、ステロイドの入った薬の1つである「エリザス」。
国内初の粉末剤で、1日1回噴霧する薬剤になります。
ジェネリック医薬品は発売されていないので、薬の負担を減らすためにジェネリック医薬品を選択することができません。
エリザスの成分名はデキサメタゾンシペシル酸エステルである。
花粉症の症状には、くしゃみ、鼻水、鼻づまりの3大症状と、目のかゆみを加えた4大症状があります。
その症状が出るのは、花粉が鼻粘膜や目の粘膜などに付着してアレルギー反応がでることによります。
くしゃみは花粉などの異物を外に出そうとすることにより起こります。
ひどいときは続けて何回もすることがあるようですね。
鼻水は、同じように異物を洗い流そうとすることにより起こります。
ウイルスや細菌などと戦っているわけではないので、粘り気のある色の付いた鼻水ではありません、透明でさらさらしている鼻水です。
鼻づまりは、別に鼻に鼻水が詰まっているわけではないのです、鼻の粘膜が炎症で腫れて鼻水の通り道が狭くなってつまったように感じるだけです。
花粉症が進んでからの方が鼻づまりは起こりやすいですね。
そして、もう1つの症状、目のかゆみは目の粘膜に異物がつくことで炎症が起こり、かゆみとして感じることになります。
時には、違和感や痛みを感じることもあるようです。
これらの4大症状以外にも、のどの痛み、たんのでない乾いた咳、肌荒れ、耳のかゆみ、熱感、倦怠感、頭重などさまざまな症状がでることがあります。
これらの症状はヒスタミンなどの物質が肥満細胞から放出されることにより出てくるようになります。
エリザスは、鼻のアレルギー症状や炎症を抑える作用の強いステロイドが含まれていて、アレルギー性鼻炎を改善することになります。
禁忌
有効な抗菌剤の存在しない感染症、全身の真菌症の患者(ステロイドの作用で症状が悪化するおそれがある)
本剤の成分に対して過敏症の既往歴のある患者
用法用量
アレルギー性鼻炎
カプセル剤(のみぐすりではありません)
通常、成人には1回1カプセルを1日1回専用噴霧器を用いて鼻腔に噴霧する。
点鼻粉末剤
通常、成人には各鼻腔に1日1回(1回1噴霧)噴霧する。
剤型
カプセル剤(のみぐすりではありません)
エリザスカプセル外用400ug 119.90円/1カプセル
点鼻粉末剤
エリザス点鼻粉末200ug28噴霧用 964.40円/1瓶(2012年6月販売開始)
使用上の注意
鼻咽喉感染症の患者(感染症の症状が悪化するおそれがある)
反復性鼻出血の患者(鼻出血を憎悪させるおそれがある)
鼻がつまっている状態では、充分な作用が見込めないので、鼻をかんだり鼻閉を解消するお薬を使うなどして鼻の通りをよくして使用しましょう。
点鼻用なので全身には作用しずらいのですが、ステロイドの副作用が発現する可能性は否定できないので、慎重に投与すること。
ステロイド剤は創傷治癒を遅らせたり、感染症を悪化させる可能性があるので、鼻の手術を受けたり、鼻真菌症が発現した場合には投与を中止すること。
重い症状に悩まされる患者は、好発期を考えて、事前に投与をはじめ、シーズンが過ぎるまで続けることが望ましい。
症状の改善状態により、使用の程度を加減すること、漫然と使い続けないようにしましょう。
鼻腔内用として、説明書の通りに正しく使用しましょう。
使用後は噴霧容器の先端をきれいにしてから、キャップをするようにしましょう。
高齢者は生理機能が低下しているので、慎重に投与すること。
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回る場合にのみ投与すること。(動物実験で有害事象の報告があります)
授乳中の婦人には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。(動物実験で乳汁中に移行することが報告されています)
小児などに対する安全性は確立していない。(使用経験がない)
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薬としての効果
エリザスはステロイド剤の入った薬で、比較的新しいお薬です。
粉末にすることで防腐剤が含まれていません。
十分な効果が出るのに数日かかることもあります。
鼻のアレルギーを抑える作用は強い方で症状が重いときに処方されることが多いです。
鼻づまりがひどい症状にも好んで用いられます。
1日1回の簡便なお薬です。
副作用について
主な副作用としては、鼻部不快感(0.6%)、咽頭不快感(0.6%)、GPT上昇(1.2%)などである。
その他の副作用としては、GOT上昇、総ビリルビン上昇、直接ビリルビン上昇、白血球数増加、白血球数減少、好中球数減少、トリグリセリド上昇などがあります。
重大な副作用
アナフィラキシー
まとめ
エリザスはステロイド剤の入った薬で、比較的新しいお薬です。
粉末にすることで防腐剤が含まれていません。
十分な効果が出るのに数日かかることもあります。
鼻のアレルギーを抑える作用は強い方で症状が重いときに処方されることが多いです。
鼻づまりがひどい症状にも好んで用いられます。
1日1回の簡便なお薬です。
主な副作用としては、鼻部不快感(0.6%)、咽頭不快感(0.6%)、GPT上昇(1.2%)などです。
副作用はほとんどないお薬です。