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過活動膀胱

過活動膀胱治療薬ウリトス(ステーブラ)とは 薬としての効果と副作用について

投稿日:2018年10月13日 更新日:

 

 

日常生活でおしっこが急にしたくなったことがありませんか。

 

問題がおしっこだけに恥ずかしくて相談しずらいということはないでしょうか。

 

日常生活に不便を感じていたらお医者さんに相談してもいいかもしれませんよ。

 

過活動膀胱治療薬ウリトス(ステーブラ)とは、薬としての効果と副作用について紹介します。

 

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Contents

過活動膀胱治療薬ウリトス(ステーブラ)とは

 

杏林製薬が創製し、杏林と小野薬品が共同開発し、杏林からは「ウリトス」、小野からは「ステーブラ」として2007年6月より販売が開始されている過活動膀胱の治療薬。

 

デトルシトール、ベシケアに次ぐ、国内で3番目に発売された過活動膀胱の治療薬である。

 

デトルシトールはファイザー社の製品なので、国内開発としては2番目のおくすりです。

 

まだ、ジェネリック医薬品が発売されていないので、支払いを安くすることができません。

 

ウリトス(ステーブラ)の成分名はイミダフェナシンです。

 

 

過活動膀胱と言っても何?と思われるかもしれませんね。

 

「急におしっこがしたくなる」

「夜間に何度もトイレに起きる」

「すぐにまたおしっこがしたくなる」

「我慢しきれず漏らすことも」

 

なんてことがあれば過活動膀胱の症状かもしれないなと思いましょう。

 

上記のような症状は頻尿、夜間頻尿、尿意切迫感、尿漏れとも表現できます。

 

このような症状に苦しんでいる人が日本国内に1040万人もいると推定されている。

 

今後、高齢化が進むにつれ、もっと増えることになります。

 

なんとかしないといけないですね。

 

尿が溜まるまでに膀胱が収縮してしまう、つまりは過活動な膀胱なのです。

 

なぜ、そのようになるのかは原因はいろいろあります。

 

「トイレが近い」の原因となるものには、

 

膀胱炎、前立腺炎、前立腺肥大症、腹圧性尿失禁、膀胱結石、膀胱や前立腺のがん、間質性膀胱炎、糖尿病、脳卒中の後遺症、脊髄の病気、睡眠障害、降圧利尿薬・α遮断薬の副作用、過剰な水分摂取、精神的な緊張や不安、加齢など

 

さまざまです。

 

「トイレが近い」の原因をいろいろ書いたので、中には怖いものもありますが、気にはしないでください、ありえるものを網羅したので、あなたがそうだとは限りませんから。

 

このようなことが原因でトイレが近くなるのですが、この原因をつきとめて治療をしたところで改善がされないことがあるのです。

 

その時は、過活動膀胱になっているんじゃと疑いましょう。

 

過活動膀胱の原因ははっきりしていません、加齢、精神的なストレス、膀胱のセンサーが過敏になってる、脳の中にある排尿をつかさどる部分や自律神経の乱れ、などが複雑にからみあっているのでしょう。

 

さて、過活動膀胱と診断された場合に、男性の薬物治療においては前立腺肥大症がかかわっていることが多く、α1アドレナリン受容体阻害薬を投与することが多いです。

 

前立腺肥大症がおさまっていけば、過活動膀胱の症状もしだいにおさまっていくことが多いのですが、そうでない人もいるので、その時は抗コリン薬などで治療となっています。

 

女性の薬物治療においては抗コリン薬を投与することが一般的でした。

 

抗コリン薬は膀胱にあるムスカリン受容体に作用してアセチルコリンの神経伝達を阻止することで膀胱の異常な収縮が起きないようにするための薬になります。

 

ウリトス(ステーブラ)は、膀胱平滑筋に存在するムスカリン受容体をブロックすることで膀胱の不随意な排尿筋の収縮を抑制し過活動膀胱の症状を改善します。

 

 

 

禁忌

本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

 

尿閉を有する患者(症状が悪化するおそれがある)

 

閉塞隅角緑内障の患者(症状が悪化するおそれがある)

 

幽門、十二指腸または腸管が閉塞している患者および麻痺性イレウスのある患者(症状が悪化するおそれがある)

 

消化管運動・緊張が低下している患者(症状が悪化するおそれがある)

 

*(胃アトニー・腸アトニー・・・消化管運動・緊張が低下している状態。)

 

重症筋無力症の患者(症状が悪化するおそれがある)

 

重篤な心疾患の患者(期外収縮などの心電図異常が報告されており、症状が悪化するおそれがある)

 

 

 

用法用量

過活動膀胱における尿意切迫感、頻尿および切迫性尿失禁

 

通常、成人にはイミダフェナシンとして0.1mgを1日2回、朝食後及び夕食後に経口投与する。

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効果不十分な場合には、イミダフェナシンとして1回0.2mg、1日0.4mgまで増量できます。

 

中等度以上の肝障害のある患者では、1回0.1mgを1日2回投与とする。

重度の腎障害のある患者では、1階0.1mgを1日2回投与とする。

増量にはそれぞれ十分に観察しながら慎重に投与する。

 

剤型

錠剤

ウリトス錠0.1mg          92.10円/1錠

ウリトスOD錠0.1mg         92.10円/1錠(2011年4月販売開始)

ステーブラ錠0.1mg        93.70/1錠

ステーブラOD錠0.1mg       93.70/1錠(2011年4月販売開始)

 

 

 

慎重投与

排尿困難のある患者(症状が悪化するおそれがある)

 

不整脈のある患者(症状が悪化するおそれがある)

 

腎障害のある患者(本剤の血中濃度が上昇するおそれがある)

 

肝障害のある患者(本剤の血中濃度が上昇するおそれがある)

 

認知症または認知機能障害のある患者(症状が悪化するおそれがある、また、過活動膀胱の症状を明確に認識できない場合には本剤の投与対象にならない)

 

パーキンソン症状または脳血管障害のある患者(症状の悪化あるいは精神神経症状があらわれるおそれがある)

 

潰瘍性大腸炎のある患者(中毒性巨大結腸があらわれるおそれがある)

 

甲状腺機能亢進症の患者(頻脈などの交感神経興奮症状が悪化するおそれがある)

 

眼調節障害(霧視など)、傾眠が起こることがあるので、高所作業、自動車の運転など危険を伴う作業に従事する場合には注意する。

 

過活動膀胱の適応を有する選択的β3アドレナリン受容体作動薬と併用する際は尿閉などの副作用の発現に十分注意すること。

 

効果が認められない時は、漫然と投与を続けず、他の適切な治療を考慮すること。

 

アゾール系抗真菌剤(イトラコナゾール(イトリゾール)、ミコナゾール(フロリード)など)、マクロライド系抗生物質(エリスロマイシン(エリスロシン)、クラリスロマイシン(クラリス、クラリシッド)、シクロスポリン(サンディミュン、ネオーラル)、ビンプラスチン(エクザール)との併用で本剤の血中濃度が上昇するおそれがある。

 

抗コリン作用を有する、フェノチアジン系(ペルフェナジン(ピーゼットシー、トリラホン)など)・ブチロフェノン系抗精神病薬、三環系抗うつ薬(アミトリプチリン(トリプタノール)、ノルトリプチリン(ノリトレン)、イミプラミン(トフラニール)など)、抗不整脈薬(リスモダン)、抗パーキンソン剤、消化性潰瘍治療剤、抗ヒスタミン薬などとの併用で抗コリン作用を増強されるおそれがある。

 

高齢者は生理機能が低下していることが多いので、副作用が出やすく、本剤の投与には慎重に対応すること。

 

妊婦および妊娠している可能性のある婦人には投与しないことが望ましい。(動物実験では胎児への移行が報告されている)

 

授乳婦には投与しないことが望ましいが、やむを得ず投与する場合には授乳を中止させること。(動物実験で乳汁移行が報告されていている)

 

低出生体重児、新生児、乳児、幼児または小児などに対する安全性は確立していない。(使用経験がない)

 

薬としての効果

 

ウリトス(ステーブラ)は、日本で開発された「過活動膀胱」の効能・効果が認められた抗コリン薬です。

 

過活動膀胱の薬として、広く使われています。

 

ムスカリン受容体の膀胱選択性が高いことから、口渇などの副作用が比較的少ないです。

 

副作用について

 

主な副作用としては、口渇、口内乾燥、便秘、霧視、羞明、眠気、胃不快感、TG増加、γ-GTPの上昇、残尿、排尿困難、頭痛、等である。

 

その他では、発疹、味覚障害、めまい、下痢、腹部不快感、腹痛、悪心、嘔吐、食欲不振、消化不良、胃炎、口唇乾燥、口内炎、動悸、期外収縮、血圧上昇、咳嗽、嗄声(させい、しわがれ声)、赤血球減少、白血球減少、血小板減少、膀胱炎、腎盂腎炎、クレアチニン増加、眼精疲労、眼瞼浮腫、複視、眼球乾燥、Al-P上昇、GOT上昇、GPT上昇、ビリルビン上昇、LDH増加、浮腫、倦怠感、血中尿酸上昇、コレステロール上昇、胸痛、背部痛、皮膚乾燥、などがあります。

 

重大な副作用

急性緑内障(0.06%)

尿閉(0.03%)

肝機能障害(0.02%)

 

重大な副作用(類薬で見られたので注意する)

麻痺性イレウス

幻覚・せん妄

QT延長、心室性頻拍

 

まとめ

 

ウリトス(ステーブラ)は、日本で開発された「過活動膀胱」の効能・効果が認められた抗コリン薬です。

 

過活動膀胱の薬として、広く使われています。

 

ムスカリン受容体の膀胱選択性が高いことから、口渇などの副作用が比較的少ないです。

 

主な副作用としては、口渇、口内乾燥、便秘、霧視、羞明、眠気、胃不快感、TG増加、γ-GTPの上昇、残尿、排尿困難、頭痛、等です。

 

他には霧視(かすみ目)、めまいなどが出ることがあるでしょう。

 

また、高齢者では一時的に認知症のような症状が出ることがあります。

 

重い副作用はめったにないですが、肝障害や緑内障、尿閉などに注意しておきましょう。

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