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腹圧性尿失禁

腹圧性尿失禁に使われるエストリールとは 薬としての効果と副作用について

投稿日:2018年11月11日 更新日:

くしゃみなどのちょっとした力みで、はずみで尿が漏れることがあります。

 

このような尿漏れを「腹圧性尿失禁」と言い、

 

女性でよく起こりやすい尿漏れのタイプになります。

 

腹圧性尿失禁に使われるエストリールとは、薬としての効果と副作用について紹介します。

 

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Contents

腹圧性尿失禁に使われるエストリールとは

 

日本では1960年11月に販売が開始されている腹圧性尿失禁に補助的につかわれることもある「エストリール」。

 

安いお薬のためジェネリック医薬品を選んでもそれほど薬剤費を安くすることができないです。

 

なお、別メーカーでおなじ成分のホーリン錠1mgという製品が販売されています。

 

エストリールの成分名はエストリオールである。

 

腹圧性尿失禁とは、おなかに力が入ったときに不意に尿をもらしてしまうことをいいます。

 

例としては、咳やくしゃみ、笑ったり、運動で力んだとき、重いものを持とうとしたときなどに尿漏れします。

 

尿道周囲のゆるみ、尿道そのものの機能低下が原因でおこり、女性に特有な尿失禁のタイプになります。

 

このような機能低下は、主には、妊娠・出産・加齢で起こりますが、肥満や慢性便秘、咳なども影響します。

 

エストリールは泌尿生殖器の萎縮にともなう尿失禁を改善して、尿漏れを防ぎます。

 

 

 

禁忌

1)エストロゲン依存性悪性腫瘍(例えば、乳がん、子宮内膜がん)及びその疑いのある患者(症状が悪化あるいは顕在化を促すおそれがある)

 

2)乳がんの既往歴のある患者(乳がんが再発するおそれがある)

 

3)未治療の子宮内膜増殖症のある患者(がん化のおそれがある)

 

4)血栓性静脈炎、肺塞栓症またはその既往歴のある患者(血栓形成傾向が促進されるおそれがある)

 

5)動脈性の血栓閉塞疾患(例えば、冠動脈性心疾患、脳卒中)またはその既往歴のある患者

 

6)重篤な肝障害のある患者(症状が悪化するおそれがある)

 

7)診断の確定していない異常性器出血のある患者(出血が子宮内膜がんによる場合は、がんの悪化あるいは顕在化を促すことがある)

 

8)妊娠はたは妊娠している可能性のある女性

 

 

 

用法用量

腹圧性尿失禁の効能効果はありませんが使われることがあります。

 

応用例は、エストリオールとして1~8mgを投与して検討した報告例があります。

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賛否両論があるのであまりすすめられない治療法とされています。

 

効果がない場合は漫然と投与を続けるべきではない。

 

剤型は

錠剤

エストリール錠100γ    9.60円/1錠

エストリール錠0.5mg    13.60円/1錠(1984年8月販売開始)

エストリール錠1mg     14.70円/1錠(1969年8月販売開始)

 

 

 

慎重投与

肝障害のある患者(本剤の作用が増強されるおそれがある)

 

子宮筋腫のある患者(症状が悪化するおそれがある)

 

子宮内膜症のある患者(症状が悪化するおそれがある)

 

心疾患・腎疾患またはその既往歴のある患者(症状が悪化するおそれがある)

 

てんかん患者(症状が悪化するおそれがある)

 

糖尿病患者(症状が悪化するおそれがある)

 

骨成長が終了していない可能性がある患者、思春期前の患者

 

乳がん家族素因が強い患者、乳房結節のある患者、乳腺症の患者または乳房レントゲン像に異常がみられた患者(症状が悪化するおそれがある)

 

術前または長期臥床状態の患者(心血管系の副作用の危険性が高まることがある)

 

全身性エリテマトーデスの患者(症状が悪化するおそれがある)

 

血糖降下剤(グリベンクラミド(オイグルコン)、グリクラジド(グリミクロン)、アセトヘキサミド(ジメリン)など)との併用でこれらの薬剤の血糖降下作用を減弱することがある。

 

高齢者では、生理機能が低下していて副作用があらわれやすいので、少量から投与を開始するなど患者の状態を観察しながら、慎重に投与すること。

 

妊婦および妊娠している可能性のある婦人には投与しないことが望ましい。

 

本剤投与中は授乳を避けること(動物実験で、乳汁への移行性が報告されている)

 

薬としての効果

 

エストリールは泌尿生殖器の萎縮にともなう尿失禁を改善して、尿漏れを防ぎます。

 

また、α交感神経刺激薬に対する反応性も高めるとされています。

 

使用にあたっては、賛否両論があるので、患者の状況を考慮し、充分な検討をしたうえで判断する。

 

副作用について

 

主な副作用としては、悪心、食欲不振、不正性器出血、乳房緊満感、乳房痛、である。

 

その他では発疹、かゆみ、帯下増加、GOT上昇、GPT上昇、嘔吐、めまい、脱力感、体重増加、全身熱感、などがあります。

 

重大な副作用

血栓症

 

まとめ

 

エストリールは泌尿生殖器の萎縮にともなう尿失禁を改善して、尿漏れを防ぎます。

 

また、α交感神経刺激薬に対する反応性も高めるとされています。

 

ただ、効能効果としてうたわれていないので、慎重に検討するようにしましょう。

 

主な副作用は悪心、食欲不振、不正性器出血、乳房緊満感、乳房痛、です。

 

ジェネリック医薬品を選んでもそれほど薬剤費を安くすることはできません。

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