春が近づいてくると花粉症で憂鬱になる人がいます。
なかには、秋になっても同じように花粉症になる人もいるようです。
そんな人を見ていると涙目になって大変そうに思えます。
花粉症の治療薬エバステルとは 薬としての効果と副作用について紹介します。
Contents
花粉症の治療薬エバステルとは
日本では1996年6月より販売されている、第2世代の抗ヒスタミン薬の1つである「エバステル」。
ジェネリック医薬品はもう発売されているので、薬の負担を減らすためにジェネリック医薬品を選択することができます。
また、市販薬でも同じ成分のものが発売されているようです。
エバステルの成分名はエピナスチン塩酸塩である。
花粉症の症状には、くしゃみ、鼻水、鼻づまりの3大症状と、目のかゆみを加えた4大症状があります。
その症状が出るのは、花粉が鼻粘膜や目の粘膜などに付着してアレルギー反応がでることによります。
くしゃみは花粉などの異物を外に出そうとすることにより起こります。
ひどいときは続けて何回もすることがあるようですね。
鼻水は、同じように異物を洗い流そうとすることにより起こります。
ウイルスや細菌などと戦っているわけではないので、粘り気のある色の付いた鼻水ではありません、透明でさらさらしている鼻水です。
鼻づまりは、別に鼻に鼻水が詰まっているわけではないのです、鼻の粘膜が炎症で腫れて鼻水の通り道が狭くなってつまったように感じるだけです。
花粉症が進んでからの方が鼻づまりは起こりやすいですね。
そして、もう1つの症状、目のかゆみは目の粘膜に異物がつくことで炎症が起こり、かゆみとして感じることになります。
時には、違和感や痛みを感じることもあるようです。
これらの4大症状以外にも、のどの痛み、たんのでない乾いた咳、肌荒れ、耳のかゆみ、熱感、倦怠感、頭重などさまざまな症状がでることがあります。
これらの症状はヒスタミンなどの物質が肥満細胞から放出されることにより出てくるようになります。
エバステルは、鼻水やくしゃみなどのアレルギー症状をもたらすヒスタミンの作用を抑制することで、花粉症を改善することになります。
禁忌
本剤の成分に対して過敏症の既往歴のある患者
用法用量
アレルギー性鼻炎
通常、成人にはエバスチンとして1回5~10mgを1日1回経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
剤型
錠剤
エバステル錠5mg 63.20円/1錠
エバステル錠10mg 83.00円/1錠
エバステルOD錠5mg 63.20円/1錠(2005年7月)
エバステルOD錠10mg 83.00円/1錠(2005年7月)
眠気を催すことがあるので、本剤投与中は自動車の運転など危険を伴う機械の操作には注意させること。
季節性の患者に投与する場合は、好発季節を考慮して、その直前から投与を開始し、その時期が過ぎるまで続けることが望ましい。
本剤の使用により効果が認められない場合には、漫然と長期にわたり使用しないこと。
慎重投与
肝障害またはその既往歴がある患者(肝障害が悪化または再燃することがある)
イトラコナゾールやエリスロマイシンとの併用で作用が増強されるおそれがある。
リファンピシン(リファジン)との併用で作用が減弱されるおそれがある。
高齢者は生理機能が低下していることが多いので慎重に対応すること。
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には治療上の有益性が危険性を上回る場合にのみ投与すること。
本剤投与中は授乳を避けさせること。
低出生体重児、新生児、乳児、幼児または小児に対する安全性は確立されていない。(使用経験がない)
薬としての効果
エバステルは第2世代の抗ヒスタミン薬で、第1世代の抗ヒスタミン薬に比べ、抗コリン作用や眠気やぼ~っとした感じが出にくいように改良したものになります。
効き目は、そこそこありますが、長期に服用すると人によって効きにくくなることもあるでしょう。
1日1回ですむので服用が楽です。
副作用のために眠前に服用することが一般的です。
副作用について
主な副作用としては、眠気(1.7%)、口渇(0.4%)、倦怠感(0.3%)、胃部不快感(0.2%)などである。(再審査終了時)
その他の副作用としては、浮腫、発疹、じんましん、動悸、頭痛、めまい、不眠、しびれ感、腹痛、鼻・口腔内乾燥、嘔気・嘔吐、下痢、舌炎、GOT・GPT・LDH・γ-GTPの上昇、好酸球増多、胸部圧迫感、ほてり、体重増加などがあります。
重大な副作用
ショック、アナフィラキシー(0.1%未満)
肝機能障害、黄疸(0.1%未満)
重大な副作用(類薬であらわれたとの報告がある)
QT延長、心室性不整脈
まとめ
エバステルは第2世代の抗ヒスタミン薬で、第1世代の抗ヒスタミン薬に比べ、眠気やぼ~っとした感じが出にくいように改良したものになります。
効き目は、そこそこありますが、長期に服用すると人によって効きにくくなることもあるでしょう。
1日1回ですむので服用が楽です。
副作用のために眠前に服用することが一般的です。
主な副作用としては、眠気(1.7%)、口渇(0.4%)、倦怠感(0.3%)、胃部不快感(0.2%)などです。
重い副作用はめったに出ないですが、長期に服用する時は、肝機能検査を受けておくほうがいいでしょう。