春が近づいてくると花粉症で憂鬱になる人がいます。
なかには、秋になっても同じように花粉症になる人もいるようです。
そんな人を見ていると涙目になって大変そうに思えます。
花粉症の治療薬リザベンとは 薬としての効果と副作用について紹介します。
Contents
花粉症の治療薬リザベンとは
日本では2005年7月より販売されている、抗アレルギー薬の1つである「リザベン」。
ジェネリック医薬品はもう発売されているので、薬の負担を減らすためにジェネリック医薬品を選択することができます。
リザベンにはアレルギー性結膜炎のための点眼薬が発売されています。
リザベンの成分名はトラニラストである。
花粉症の症状には、くしゃみ、鼻水、鼻づまりの3大症状と、目のかゆみを加えた4大症状があります。
その症状が出るのは、花粉が鼻粘膜や目の粘膜などに付着してアレルギー反応がでることによります。
くしゃみは花粉などの異物を外に出そうとすることにより起こります。
ひどいときは続けて何回もすることがあるようですね。
鼻水は、同じように異物を洗い流そうとすることにより起こります。
ウイルスや細菌などと戦っているわけではないので、粘り気のある色の付いた鼻水ではありません、透明でさらさらしている鼻水です。
鼻づまりは、別に鼻に鼻水が詰まっているわけではないのです、鼻の粘膜が炎症で腫れて鼻水の通り道が狭くなってつまったように感じるだけです。
花粉症が進んでからの方が鼻づまりは起こりやすいですね。
そして、もう1つの症状、目のかゆみは目の粘膜に異物がつくことで炎症が起こり、かゆみとして感じることになります。
時には、違和感や痛みを感じることもあるようです。
これらの4大症状以外にも、のどの痛み、たんのでない乾いた咳、肌荒れ、耳のかゆみ、熱感、倦怠感、頭重などさまざまな症状がでることがあります。
これらの症状はヒスタミンなどの物質が肥満細胞から放出されることにより出てくるようになります。
リザベンは、鼻水やくしゃみなどのアレルギー症状をもたらすヒスタミンやロイコトリエンなど化学物質の遊離を抑制することで、花粉症を改善することになります。
禁忌
本剤の成分に対して過敏症の既往歴のある患者
妊婦(特に約3ヶ月以内)又は妊娠している可能性のある婦人(動物実験で異常が報告されている)
用法用量
アレルギー性鼻炎
通常、成人にはトラニラストとして1回100mgを1日3回経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
小児の1日用量は体重あたりトラニラストとして5mg/kgとして服用します。
体重10kgとしたら50mgが1日に服用する量になります。
小児だとしたらリザベンドライシロップ5%なら1g。
リザベン細粒10%なら0.5gとなります。
体重20kgとしたらリザベンドライシロップ5%なら2g。
リザベン細粒10%なら1gとなります。
剤型
錠剤
リザベンカプセル100mg 21.90円/1カプセル
細粒剤
リザベン細粒10% 23.60円/1g(2006年6月発売開始)
ドライシロップ剤
リザベンドライシロップ5% 23.60円/1g(2006年6月発売開始)
季節性の患者に投与する場合は、好発季節を考慮して、その直前から投与を開始し、その時期が過ぎるまで続けることが望ましい。
本剤の使用により効果が認められない場合には、漫然と長期にわたり使用しないこと。
慎重投与
肝障害またはその既往歴のある患者(症状が悪化するおそれがある)
腎障害またはその既往歴のある患者(症状が悪化するおそれがある)
ワルファリンカリウム(ワーファリン)との併用でワルファリンカリウムの作用を増強することがある。
高齢者は生理機能が低下していることが多いので慎重に対応すること。
授乳中の婦人に投与する場合には授乳を避けさせること。(動物実験で乳汁中に移行することが報告されている)
薬としての効果
リザベンは抗アレルギー薬で、アレルギーに関連する化学伝達物質の生成や遊離を抑えるなどして効果をあらわします。
どちらかというと予防的に使われるお薬になります。
副作用について
主な副作用としては、嘔気(0.25%)、腹痛(0.19%)、胃部不快感(0.17%)、食欲不振(0.13%)、下痢(0.11%)、肝機能異常(0.38%)、GPT上昇(0.17%)、GOT上昇(0.16%)、Al-P上昇(0.13%)、発疹(0.15%)、頻尿(0.14%)などである。
その他の副作用としては、そう痒、じんましん、紅斑、湿疹、消化不良、便秘、嘔吐、貧血、好酸球増多、眠気、不眠、頭痛、めまい、倦怠感、しびれ感、月経異常、動悸、浮腫、潮紅、発熱、口内炎などがあります。
重大な副作用
膀胱炎様症状
肝機能障害、黄疸
腎機能障害
白血球減少、血小板減少
まとめ
リザベンは抗アレルギー薬で、アレルギーに関連する化学伝達物質の生成や遊離を抑えるなどして効果をあらわします。
どちらかというと予防的に使われるお薬になります。
主な副作用としては、嘔気(0.25%)、腹痛(0.19%)、胃部不快感(0.17%)、食欲不振(0.13%)、下痢(0.11%)、肝機能異常(0.38%)、GPT上昇(0.17%)、GOT上昇(0.16%)、Al-P上昇(0.13%)、発疹(0.15%)、頻尿(0.14%)などです。
他には膀胱炎のような症状がでることもありますので注意しておいてください。
重い症状はほぼないですが、長期に服用する場合には、定期的に血液や肝機能検査を受けておくほうがよいでしょう。