春が近づいてくると花粉症で憂鬱になる人がいます。
なかには、秋になっても同じように花粉症になる人もいるようです。
そんな人を見ていると涙目になって大変そうに思えます。
花粉症の治療薬コールタイジンとは 薬としての効果と副作用について紹介します。
Contents
花粉症の治療薬コールタイジンとは
日本では2008年6月より販売されている、血管収縮薬とステロイド剤の入った点鼻液の1つである「コールタイジン」。
鼻づまりがひどいときに、時折処方されることがあるお薬です。
ジェネリック医薬品は発売されていないで、薬の負担を減らすためにジェネリック医薬品を選択することができません。
コールタイジンの成分名は塩酸テトラヒドロゾリンとプレゾニゾロンである。
花粉症の症状には、くしゃみ、鼻水、鼻づまりの3大症状と、目のかゆみを加えた4大症状があります。
その症状が出るのは、花粉が鼻粘膜や目の粘膜などに付着してアレルギー反応がでることによります。
くしゃみは花粉などの異物を外に出そうとすることにより起こります。
ひどいときは続けて何回もすることがあるようですね。
鼻水は、同じように異物を洗い流そうとすることにより起こります。
ウイルスや細菌などと戦っているわけではないので、粘り気のある色の付いた鼻水ではありません、透明でさらさらしている鼻水です。
鼻づまりは、別に鼻に鼻水が詰まっているわけではないのです、鼻の粘膜が炎症で腫れて鼻水の通り道が狭くなってつまったように感じるだけです。
花粉症が進んでからの方が鼻づまりは起こりやすいですね。
そして、もう1つの症状、目のかゆみは目の粘膜に異物がつくことで炎症が起こり、かゆみとして感じることになります。
時には、違和感や痛みを感じることもあるようです。
これらの4大症状以外にも、のどの痛み、たんのでない乾いた咳、肌荒れ、耳のかゆみ、熱感、倦怠感、頭重などさまざまな症状がでることがあります。
これらの症状はヒスタミンなどの物質が肥満細胞から放出されることにより出てくるようになります。
コールタイジンは、鼻の中の血管を収縮させたりステロイドで炎症を抑えたりして鼻の充血や腫れなどを抑制し、鼻の通りを良くします。ひどい花粉症で鼻づまりがひどいときなどで使われます。
抗ヒスタミン薬などを鼻の奥に届けやすくするために使われることもあるようです。
禁忌
本剤の成分に対して過敏症の既往歴のある患者
2歳未満の乳・幼児(本剤の作用が強くあらわれ、ショックを起こすことがある)
MAO阻害剤(セレギリン(エフピー))の投与を受けている患者(急激な血圧上昇を起こすおそれがある)
原則禁忌
鼻に結核性またはウイルス性疾患のある患者(症状を悪化させるおそれがある)
用法用量
花粉症による充血・うっ血
原則として6歳以上の小児及び大人に使用する。
通常、成人には、3~5時間毎に2~3回鼻腔内に噴霧するか、または2~4滴を鼻腔内に点鼻する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
剤型
点鼻剤
コールタイジン点鼻液 8.50円/1mL
使用上の注意
冠動脈疾患のある患者(症状を悪化させることがある)
高血圧症の患者(血圧が上昇することがある)
甲状腺機能亢進症の患者(本剤の作用が強く出るおそれがある)
糖尿病の患者(血糖値が上昇するおそれがある)
含有されているステロイド剤は創傷治癒を遅らせたり、感染症を悪化させる可能性があるので、鼻の手術を受けたり、鼻に傷などがあるときは慎重に使用すること。
一時的な対症療法のお薬なので、症状の改善状態により、使用の程度を加減すること、漫然と使い続けないようにしましょう。
鼻水が出ている場合、鼻の通りをよくするため、鼻水をかんでから使用しましょう。
一般に高齢者では生理機能が低下しているので慎重に使用すること。
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回る場合にのみ投与すること。
小児などには、過量投与により、発汗、徐脈、昏睡などの全身症状が出やすいので、使用しないことが望ましい。
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薬としての効果
コールタイジンは血管収縮剤とステロイド剤の入った点鼻液で、鼻の充血や腫れを抑えることで鼻づまりを改善します。
ひどい花粉症などで鼻づまりがひどいときに使われることがあります。
抗ヒスタミン薬をよく効かせるために使うこともあるようです。
副作用について
主な副作用としては、苦み(2.26%)、鼻やのどの刺激感(1.69%)、口渇(0.85%)などである。(再評価終了時)
その他の副作用としては、傾眠、頭痛、めまい、振戦、不眠症、血圧上昇、心悸亢進、不整脈、鼻漏、乾燥感、鼻局所の化膿性感染症の誘発、創傷治癒の遅延などがあります。
まとめ
コールタイジンは血管収縮剤とステロイド剤の入った点鼻液で、鼻の充血や腫れを抑えることで鼻づまりを改善します。
ひどい花粉症などで鼻づまりがひどいときに使われることがあります。
抗ヒスタミン薬をよく効かせるために使うこともあるようです。
主な副作用としては、苦み(2.26%)、鼻やのどの刺激感(1.69%)、口渇(0.85%)などです。
大量に用いると、動悸や頭痛、血圧上昇などの全身症状がでることもありえます。
長期に使用すれば、効き目が弱まったり、鼻づまりがひどくなったりすることもあります。
適度な使用にとどめておくようにしましょう。